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複数治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対するB細胞成熟抗原キメラ抗原受容体T細胞療法bb2121、客観的奏効率73.4%を示す

この記事の3つのポイント
・再発難治性多発性骨髄腫患者が対象の第2相試験
・BMCAを標的とするCAR-T細胞療法bb2121単剤の有効性安全性を検証
主要評価項目の客観的奏効率は73.4%、重要な副次評価項目完全奏効率は31.3%を示した

2019年12月6日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社プレスリリースにて再発難治性多発性骨髄腫患者に対するB細胞成熟抗原(BMCA)を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法であるbb2121単剤療法の有効性、安全性を検証した第2相のKarMMa試験(NCT03361748)の結果が公表された。

KarMMa試験とは、再発難治性多発性骨髄腫患者に対してbb2121単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、重要な副次評価項目として完全奏効率(CR)、奏効持続期間(DOR)、無増悪生存期間PFS)などを検証した第2相試験である。

本試験に登録された患者背景としては、前治療歴として少なくとも3レジメンを有しており、84%の患者はプロテアソーム阻害薬、免疫調整薬(IMiD)、抗CD38モノクローナル抗体に対して治療抵抗性を示している。

以上の背景を有する患者に対する本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)73.4%(N=94人)、重要な副次評価項目である完全奏効率(CR)31.3%(N=40人)、奏効持続期間(DOR)中央値10.6ヵ月、無増悪生存期間(PFS)中央値8.6ヵ月を示した。

一方の安全性として、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法特有の有害事象であるサイトカイン放出症候群CRS)、神経毒性は下記の通りである。グレード3以上のサイトカイン放出症候群(CRS)発症率は5.5%(N=7人)、グレード3以上の神経毒性発症率は3.1%(N=4人)を示した。

以上のKarMMa試験の結果より、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のKristen Hege氏は下記のようにコメントを述べている。”複数治療歴のある多発性骨髄腫患者の治療選択肢は限られており、現在の治療では奏効率は低く、奏効持続期間も短くなるため、bb2121は本患者の治療選択肢になり得るでしょう。”

参照元:ブリストル・マイヤーズ スクイブ社プレスリリース

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