がん情報サイト「オンコロ」

肛門がん患者さんへのインタビューを行ってわかったこと

2020年10月、オンコロにて肛門がん患者さんを対象としたインタビュー調査を実施しました。計6名の方にご協力を頂きました。年齢は30~50歳ですべて女性でした。ご協力、ありがとうございました。

肛門がんは希少がんの一種で患者数がとても少ないがんです。それゆえに、情報も少ない状況にあります。今回のインタビューで得られた患者さんたちの実際の声をお伝えすることで、肛門がんに関する情報発信の一助になればと考え、本記事を公開することにしました。

以下に肛門がん患者さん6名のインタビューの発言の中から明らかになった課題や問題点についてピックアップをしました。

確定診断までのハードルがあり治療開始が遅れる

家族や周囲へ伝えにくい

医療者とのコミュニケーションの難しさがある

背景情報による治療選択時の葛藤や課題がある

情報が不足しており不安になる

情報収集と情報発信のハードル

治療後のケアが不足している

インタビューを実施しての感想

今回のインタビューにより、肛門がん患者さんには多くの悩みが存在することが改めてわかりました。特に「情報不足」はとても大きな問題であると感じました。その背景には患者数がそもそも少ないこともありますが、肛門がんという疾患が公表しにくいということもありそうです。
そのような中でも、ブログで情報発信をされている患者さんがいることもわかりました。そのブログにより、とても多くの方が励まされている現実も拝見しました。素晴らしい取り組みであると思います。

オンコロでもまだまだ肛門がんの情報発信は少ない状況ではありますが、このようなインタビューの実施や情報公開の取り組み、新薬開発の情報など、少しでも貢献をしていければと考えております。

最後に、今回このインタビューにご協力いただいた6名の方には改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

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