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【オンコロメルマガ】濃厚接触者の個人情報提供の難しさ – 新型コロナウイルスに罹患して – [vol.225]

オンコロ可知です。

このメルマガを作成している時点である、2021年8月13日の新型コロナウイルス感染者は18,888人と爆発的に増えていますが、その理由の一つに濃厚接触者の特定がうまくいかず、感染に歯止めがかからないということが推察されます。

私自身、先月初旬に新型コロナウイルスに感染し、10日程度の入院生活を経験しましたが、その時の経験にて、個人情報の壁があり濃厚接触者の特定が非常に難しいものだなと思いました。

なぜなら、保健所から「発症日から3日以内に会議室等で長時間話した人や、飲食した人がいないか」確認がありました。

もし該当した人がいると管轄保健所を特定するために、氏名・住所・電話番号を申告しなければなりませんが、ここにハードルを感じました。

私の場合、たまたま発症3日前に緊急事態宣言が解除された1日だけ外部での会議があり、数名の方が濃厚接触者となりそうでしたが、すべて当社外の方だったこともあり、ものすごく申し訳ない思いに加えて、個人情報聞を聞くのは気が引けました。

それでも、皆さんは快く教えてくださったのですが、住所を聞くことは最近の学校の連絡網でも聞かないことか思うと、結構大変なことだなと思いました。

事実、保健所で勤務されている方に聞くと、その後、連絡がつかなくなってしまう人もいるとのことです。

一方、症状がなく、保健所からの指示がない場合は自費でPCR検査を受けるしかないため、自分が濃厚接触者であると思われると、検査を受けるのを控えることが多いと思います。

当社でも、ここ1,2週間で罹患者が散見され、濃厚接触者と思われる従業員へは会社負担でPCR検査を受けることにしましたが、社外の方まではカバーできません。

それでも、濃厚接触者ではないかと心当たりのある場合は、自宅待機していれば問題ないかもしれませんが、元気であれば外出してしまうかもしれません。

この個人情報提供については現代ならではの問題だと思いながら、「PCR検査の結果が分からなくとも、自宅待機するというモラルに帰結してしまうな」というように、具体的なベターな回答はないといった状況で悶々とします。

皆さん。とにかく、ご自身が濃厚接触者だなと思ったら自宅待機を心がけましょう。

最後に、別の話題を。

オンコロを運営する3Hグループは新型コロナウイルス関連(治療薬、ワクチン、研究等)のプロジェクトも数多くお手伝いさせていただいていますので、比較的情報が入りやすいです。

その中で、現在、新型コロナウイルス治療薬の治験情報を提供しています。
以下のリンクにある情報は、リスクが高い方を対象とした重症化予防の薬剤の治験です。ご興味がある方はご覧ください。

https://www.seikatsu-kojo.jp/clinical/27904.html

可知 健太

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