がん情報サイト「オンコロ」

エピルビシン塩酸塩

エピルビシン塩酸塩は抗悪性腫瘍薬のひとつで、アントラサイクリン系抗生物質製剤に分類される殺細胞性抗悪性腫瘍薬です。
1975年にイタリアのファルミタリア カルロエルバ社によって開発され、日本ではファルモルビシンという商品名で市販されています。

作用機序としては、がん細胞のDNAと結合しDNAおよびRNAの合成を阻害し、がん細胞の分裂を阻害する。また、トポイソメラーゼⅡという酵素を阻害することにより、DNAの転写や複製を妨げることにより殺細胞効果を発揮すると考えられています。
適応は急性白血病、悪性リンパ腫、乳がん、卵巣がん、胃がん、肝がん、尿路上皮がんなどがあります。
他のアントラサイクリン系薬剤と同様に、注意すべき副作用に心毒性があり、総投与量に注意が必要です。

 
作成:株式会社インテリム

×
モバイルバージョンを終了