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【メルマガコラム】母のがんが再発して思うこと [vol.90]

みなさんこんにちは。オンコロ副責任者の濱崎です。

突然ですが、タイトルの通り、母のがんが再発しました。

私の母は4年前に大腸がんとなり、術後経過観察だったのですが、5年を目前に、9月の出来事です。母の涙を見たことはこれまでに何度かありますが、とてもつらいものです。母はがんのことはよくわからないし、いくら私が言っても自分からは学ぼうとはしませんでした。

そして、「私はもう死んじゃうんだ」と泣くのです。自身のがんのことをよくわかっていないから、よけいに不安になり怖くなる。まさに母はこのタイプでした。

母には私が一から丁寧に病状や今後の治療についてなど、つらい点、希望もある点をすべて説明しました。時間はかかりましたが、母は理解をしてくれたようで、落ち着きを取り戻し、今は前向きに治療を受けています。

まずは自身のがんを知ろう。とはいうものの、実は母のように自分からは知ろうとしない人は意外といるのかもしれません(60歳以降の人は多いかもしれません)。どうやら、母は知ることがとても怖かったようです。現実を見たくないという感覚もあったようです。

家族の歩み寄り、サポートは本当に必要であると自身の体験をもって感じました。

今、母は辛い抗がん剤治療の真っただ中です。5クール目なのですが、慣れることはないそうです。内心、母の強がりも見え隠れするわけで、私もそんな母が心配です。

ただ、このような親子にもちょっとした明るい話はあるものでして、母と電話で話しをすることがとても増えました。いわゆる家族の絆みたいなものを、感じることが出来ているのです。シンスケとの会話が安心するとのことです。

母のためにオンコロの立ち上げに加わった訳ではないですが、オンコロで学んだ知識、接し方はとても役に立っています。

どうか、周りでがんになった方がいたら学ぶことの大切さを、場合によっては代わりに学び、優しく伝えて上げてください。

少しでもオンコロの情報が、皆さんの知識になり、患者さんの安心に繋がれば幸いです。

濱崎 晋輔

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