オンコロの鳥井です。
先日19日(土)”AYA世代のがんについて考える”というイベントに参加してきました。
※AYA世代(Adolescent and Young Adult):15〜39歳の世代のこと
学生団体Best Vectorが主催で、学生と社会人がグループになって体験者の話を聞き、ディスカッションを通じてAYA世代のがんについて考えるイベントです。
オンコロはそのイベントの共催をした関係で、私が参加し皆さんの前でAYA世代の総論と体験談について話しました。加えて二人のAYA世代体験者が話をしてくれました。その二人の話が学生にとっては勿論、私にもすごく役立ちました。
一人は、28歳で昨年甲状腺がんに罹患したサバイバーです。彼が今、がんになって心配していることは、保険への加入や住宅ローンを組めるのかについてでした。私は保険のことは気にしてたけど、住宅ローンのことは全く考えてなかった…、なんて思いました。なので帰って調べたり。
また、小学校低学年の子供を持つ乳がんサバイバーの方の話も印象的でした。彼女は告知を受けてから、暇さえあればずっとネットで情報を探していたとのことです。そして、その行為自体が不安を解消してくれていたそうです。
私はこれまで、罹患すると”疑問を解決するために調べるもの”だと思っていたので、答えを得るわけではなく、調べる行為自体が不安を紛らわせることに繋がっているのは意外でした。ただ、たとえ検索結果で多くの病院や製薬企業のWebサイトが上位に表示されていても、インチキ医療のWebサイトにたどりついてしまうよな…、なんて思ったりもしました。
今回参加した学生は、医療系でもなければ、がんが身近ではない方々です。感想を聞いてみると「がん=死ではないと知ることができた」、「サバイバーの方が日常生活を送っていることを知ることができた」などがありました。
こうした、啓発にも近い考えるきっかけが重要なんだな…と、改めて感じたイベントでした。
鳥井 大吾