病態進行とは、がんが進行することです。英語ではProgressive Disease(ぷろぐれっしょんでぃじーず)といいます。略してPDです。
「がんが進行する」とは、胃がんや肺がんなどの固形がんではの『がんが大きくなる』、血液がんでは血中の『がん細胞の数が多くなる』、固形癌でも血液がんでも『リンパ節や多臓器に転移してしまう』ことです。この他にも、他の臓器やリンパ節に転移してしまったときなども病態進行とみなします。
固形がんの場合は、基本「◯◯%大きくなったら病態進行とみなす」等、RECIST(れしすと)というガイドラインをもとに各臨床試験ごとで定義されています。
通常、薬剤治療等を行う場合、効果が乏しくなった患者に同じ抗がん剤を使用することは致しません。よって、病態進行が確認された場合はよっぽどな事情がない限りその治療は中止となります。
なお、治療を開始してから病態進行が確認されるまでの期間を、無増悪生存期間(PFS)といいます。
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