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【オンコロメルマガ】メディアに振り回される人々 [vol.147]

オンコロの中山です。

ここ最近、気になったエピソードを元につぶやきたいと思います。

「メディアさん、ホント、期待をチラつかせた情報の見せ方をやめておくれ」。

そう私が思ったエピソードは2つ。

1.新型コロナウイルスに漢方が期待できると情報を伝えた中国メディア。
一夜にして漢方は、完売。
しかし翌日、国営メディアは、テスト段階であり、予防効果は定かではないと伝えました。

おいおい。。

医学知識がある人は騙されなかったかもしれないが、切羽詰まった患者さんにとっては、良いものにしか見えなかったのではないでしょうか。

2.日本においても「○○が期待できる」と発信するメディアやテレビ多くないですか?

健康意識が高くなるためにメディアさんは、発信していると思うんですが、良いこと尽くしの情報だけ、または、期待できるとだけ言って終わり、実際、効果は定かではないパターン。

いかがなものかと思いながら、それでも私は見てしまっています。

例えばその1、お肉を食べるだけ、簡単ダイエットができる番組を観ました。

ダイエット法って数え切れないほどありますよね。
ホント、正しいダイエットって何だろう。。

話がそれましたが、肉の食べ過ぎは、大腸がんのリスクを上げることがわかっています。

この番組を観て、ダイエットに成功した束の間、がんになったら。。。

例えばその2、あるフルーツの抗酸化作用は「がん予防に期待できる」という番組。

現時点で、厚生労働省は、「食物に含まれる抗酸化物質がこれらの病気発症のリスクを減らすことはほとんどなかった」と、10万人のデータの元に発表しています。
参照:https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/02.html

ほんと、おいおい。と思ってしまうのですが、なかなか良くするのは難しいのかもしれません。

「メディアさん、しっかりしてよ」と考える一方で、我々オンコロも情報を発信するメディアの一員として、気を引き締しめないと思わされる今日この頃の出来事でした。

厚生労働省の「医業等に係るウェブサイトの監視体制強化事業」として、医療機関のホームページにうそや大げさな表示があった場合に通報を行うウェブサイトがあります。

「医療広告ガイドライン」や「医療機関ホームページガイドライン」に違反している疑いがある医療機関のホームページを、一般の人から通報が行えるようにしたサイトです。
こちらに通報する手段もありますので、ご参考までに。

医療機関ネットパトロールhttp://iryoukoukoku-patroll.com/

中山 裕樹

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