オンコロ可知です。
3月20日、オンコロが制作・編集した「あなたにとって最適な「がん治療」がわかる本」が、日本実業出版社より出版されました。
この本はQ&A形式になっており、Qである39問は以下のリンクを参照いただければと思いますが、オンコロの5年間の経験を多く記させて頂きました。
特に4章では治験を中心の構成となっており、他の本には掲載されていないことも載せていると自負しています。
また、今回の本の製作には様々な専門家の先生方のインタビューも掲載させて頂きました。
https://oncolo.jp/blog/20210316
さて、メルマガのコラムなので、制作裏話(本のあとがきで没になった)を少ししたく思います。
2017年6月、日本実業出版社の山田氏から「最新のがんに関する本」の監修を紹介してほしいという連絡がありました。
詳しく話を聞いてみると、その本はほぼ出来上がっており、内容が「あやしい免疫療法」が最新治療として満載の、ヒドイ内容でした。
このままだと「負の産物」を産み出す状況であったため「我々が書き直すから、一緒に良い本を制作しましょう!!」とかっこよく言い放ち、制作がスタート。
制作は、始めは順調に進み、内容の半分はすぐに完成。
しかし、あれから3年の月日が流れ・・・
「最新情報はすぐ変わる。すぐ直せる「Web」と一度出したら変えられない「本」の特性にも悩まされた」のではなく、本を製作する優先順位が低くなってしまっており、ずっと棚上げになっておりました。
最終的に、出版業界の都合から、3月発売として「書籍コード登録」なるもの(登録してから出版できないと本の流通にのることが難しくなるらしい→要は3月に出せなかったら本制作はとん挫)をしたことにより、動からざるを得ない状況になったのが昨年12月のはなし・・・
そこからは、一気に作り上げました。
2年前の原稿を読みなおし、最新の情報に更新。
再度ページネーションしたところ、ページ数が余りそうだったため、「さまざまな各ご専門の先生のインタビューを載せようか」ということで、アポ取りを開始。
完全未着手だった4章については、、、、
最新治療は「免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬、CAR-T)」「ゲノム医療」「光免疫療法」「腫瘍溶解性ウイルス」「BNCT」に絞り2月に執筆。
(本当は抗体薬物複合体とバイト抗体は別のページではなく、コチラに書くべきだったという反省点あり・・・)
治験の内容は、他の本では記載がないため厚めな内容とし、オンコロのサイトに掲載している情報を見直して再編集しながら、「どのような手順で治験に参加できるか?」を整理して掲載。
患者申出療養は、パネル検査後の状況によっては無償で薬剤使用できる「受け皿試験」の内容を入れたいと思っていたところ、「腫瘍内科1月号」に下井辰徳先生(国立がん研究センター中央病院)が詳しく執筆されていたため、急遽アポ取りしてインタビューに臨んだのが2月25日の話。
などなどのドタバタを終え、3月5日に印刷所に入稿が完了したわけです。
なお、印刷してから誤植がいくつか見つかっており、内容に影響はないものですが申し訳ないです。
増版するまで売れるかわかりませんが、増版した折に修正したいと思います。
さて、上記のようにすったもんだとしましたが、書籍としては、他のがん関係の本では執筆されていない内容を入れさせて頂いたのは確かですので、ご興味がある方は手に取って頂ければ幸いです。
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可知 健太