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【メルマガコラム】AYA研に参加して〜2つの命を守るプロジェクトの紹介〜[Vol.98]

オンコロの鳥井です。

2/11に名古屋で開催された、第1回 AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会(AYA研)に参加しました。私自身がAYAがんのサバイバーで、オンコロ、患者会含め色々な場面で同世代のサバイバーと会う機会が多く、各セッション興味深く聞き入りました。

学会を通して、どの登壇者も連携の重要性を説いていました。

AYA世代は進学、就職、恋愛、結婚、出産などのライフイベントと治療が重なるため、問題が多岐に渡ります。それらの問題に対して、1つの病院で解決は難しく、得意としている施設や専門家が連携/補完し合うことが大切とのことでした。

その一例として、沖縄県で行われた“2つの命を守るプロジェクト”の紹介が那覇西クリニック 玉城研太郎先生よりありました。

妊娠中にがんに罹患した妊婦を救うためのプロジェクトです。

沖縄県では年間想定16〜18人ほど、このような状況の患者さんがいます。また年々、出産が高齢化傾向にあるため、患者さんが増えていくと予想されます。

こうした背景から、沖縄県妊娠期がん診療ネットワーク協議会が発足しました。

■沖縄県妊娠期がん診療ネットワーク協議会
http://www.naha-nishi-clinic.or.jp/medical_info/network/index.html

同意を取得した患者さんに対して、主治医がハブとなりのがん専門医と産婦人科医と心身医療専門医が連携し、治療と出産のサポートをします。

「がん治療医のみならず産科、新生児科そして心のフォローアップ、助産師や看護師など多くの力を借りながら、密な連携体制のもと治療を進めていくことが大変重要」と、玉城先生はセッションを締めました。

沖縄という特殊な立地でも実現できたネットワークが全国に広がることを
切に願っています!

鳥井 大吾

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