がん情報サイト「オンコロ」

スタッフブログ20150714 臨床試験の探し方 clinical trials.gov編 part2

火曜日担当の可知です。
昨日、胃がんの臨床試験一覧をアップしました。予定ではもう少し早く網羅するつもりだったのですが。。。なお、公益性を保つために、1つの臨床試験単独ではトップ画面に表示する用にはしていませんし、Facebook等にはアップしていませが、少しずつ作成しており、現在25試験ほどアップしています。

さて、先週お届けしました臨床試験の探し方clinical trials.gov編part2となります。続きとなりますので、もし宜しければpart1(コチラ)もご覧ください。
*clinical trials.govはコチラ

前回、日本で実施していると思われる22試験の胃がん対象の臨床試験が抽出されました。

臨床試験1つ1つはこのような形です。

ここから胃がんの臨床試験以外の試験が抽出されていないか確認します。
まず、「condition」を見てください。今回の場合はこのような記載があります。

上述の通り、胃がん対象でない試験が少なからず抽出されていることがあります。

次に、勿論全ての臨床試験情報を確認するのも良いですが、「Interventions」にて気になる薬剤があるかを確認しましょう。
手法は薬剤名をコピー&ペーストしてgoogleで検索するという何のひねりもない方法です。。。

おそらく、多くは日本語の情報が検索されると思います。
もし、日本語の情報が検索されたかった場合は、その薬剤はかなり最近に日本で開発され始めた薬剤と言っても過言ではありません。
(その場合どうするかはまたの機会で。)

試しに「ONO-4538」を検索。

「ONO-4538」は、他にも「Nivolumab」や「BMS-936558」という名前があることがわかりました。
このままクリックしてみますと、「小野薬品がこの薬剤を悪性黒色腫に対して製造販売後申請をした」というプレスリリースでした。

さらに「Nivolumab」でも検索してみましょう。

トップにWikipediaが表示され、「ニボルマブ(英:nivolumab、商品名オプジーボ)」と出てきました。
ということで、「ONO-4538」は話題の「オプジーボ」であることがわかります。

なお、clinical trials.govでは薬剤での検索ももちろん可能です。
試しに「nivolumab」で検索したところ日本では7本の臨床試験が動いていました。

上記、試しに「ONO-4538」,「BMS-936558」,「opdivo」で調べても同じように検索できました。さすがclinical trials.gov。

今回はここまでです。
次回から臨床試験ページに踏み込んでいきたいと思います。

【補足】
オプジーボを取り上げたには少し意味があり、どれかの薬剤で説明しなければならないのであれば、今、一番話題になっている薬剤で説明しようと思ったまでです。小野薬品工業株式会社やブリストルマイヤーズ株式会社さんと利益相反はありません。
(注:胃がん臨床試験は勿論のこと、臨床試験が実施していること自体、効果が立証されていないということです。よって、この薬剤がおすすめという訳ではありません。)
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