がん情報サイト「オンコロ」

【9.1】オンコロライブRemember Girl’s Power!!2019を開催しました!

こんにちは、オンコロの鳥井です。

あっという間に1ヶ月が経ってしましたが、9/1にオンコロライブRemember Girl’s Power!!2019を開催しました。なぜオンコロがぶっ飛んだ?イベントを開催しているのか、当日のレポートも合わせて書いていきます。 

目次

チャリティライブを開催している理由

これまで4回開催してきた、Remember Girl’s Power!!、このイベントは小児がん・AYA世代(15歳~39歳)のがん、臨床試験の啓発を目的とするチャリティーライブです。アイドル、アニソン、声優、バンドをはじめとする女性アーティストがライブをしつつ、啓発と募金の呼びかけを行っています。今回は東北大学大学院医学系研究科 医学統計学分野、認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構といったアカデミアの共催、他18の協賛企業、渋谷区などの後援を得ることが出来ました。会場は昨年オープンしたばかりの渋谷Streamホール。450名近いお客さんに参加いただきました!(過去最高の来場者数でした!!)

コンテンツマネジャーである柳澤さんがライブ冒頭で、開催にあたって、どうしてがん情報サイト「オンコロ」がこのイベントを行うかを簡単に説明しました。なぜ、ライブイベントなのか?なぜ、小児がん・AYA世代のがん、臨床試験がテーマなのか?なぜ女性アーティストなのか?などです。日本では、あまりこの種のイベントがないこともあり、実はよく聞かれることでもあります。

何か、突飛なイベントととらえられがちですが、欧米では小児がんや若年性のがんの啓発イベントは珍しいものではありません。また、発信力の強い、アーティストとの連携やライブイベントも珍しいものではありません。実際に2018年のSTAND UP TO CANCERは1億2400万ドルの寄付を集めています。

そして、今年からは臨床試験をテーマに加えました。それはやはり新しい治療法が開発していく必要があるからです。これはとあるAYA世代の肺がんステージ4の方のツイートです。(本人の許可取得)。


がんと闘いながらも新しい治療法の開発、効く薬を待っている方々がいます。そんなサバイバーの存在を知ってもらうと同時に、開発するためには臨床試験が必要であるということを伝えました。

一方で啓発というとがんの予防や検診に関する取り組みは少なくありませんが、私たちはあえてこれらをテーマとしていません。特に小児/AYA世代のがんは予防できるものでなければ、大半が検診の対象ではないからです。(一部例外はあります)


水難事故の犠牲者を減らすことを例に、当日使用したスライド。限られたリソースをどこに充てるのか。エビデンスの薄い「予防」「検診」ではなく、「治療」「治療後」のケアにリソースを充てたいと説明。
 
来場者の9割はアーティストのファンの方々でがん体験者ではありません。しかし小児/AYA世代がんと臨床試験の啓発にはこういった方々に知ってもらうことが非常に大切です。それはがんは当事者だけの問題ではなく、周りの方の理解が重要だからです。

毎年、小児がんは約2,000人、AYA世代のがんは約20,000人が罹患すると言われています。全がんの2%程度。とても少ない対象かもしれません。しかしイベントを通じ、一人でも、一年に一回でも、このテーマについて考えるきっかけになればと思って開催しています。

このようにイベントのテーマを伝えると、来場されたお客さんには確かに伝わります。

当日の感想ツイート

各アーティストツイート

このイベントは参加いただくお客さんの他、アーティストの協力なしには開催できません。各アーティストも本イベントに理解をいただき、想いを持ってパフォーマンスをしてくれています。

麻美ゆま

松澤由美

エルフリーデ

わーすた

夢みるアドレセンス

SUPER☆GiRLS

Pile

木山裕策

矢方美紀

終わりに

4回開催してようやく、イベントとして形になってきました。会場寄付とイベント収益の一部(後日金額を発表します)を寄付できるようになりました。しかしとてもじゃないですが、臨床試験に貢献できる金額ではありません。

目標は海外のチャリティイベントのように、新薬開発に貢献することです。先のスライドにも記載しましたが、小児/AYA世代で根拠のある予防や検診は子宮頸がんを除きほとんどありません。であればがんになった人たちを救えるような治療法の開発が必要です。


(引用:https://standuptocancer.org/what-we-do/

上記の数字は実際にSTAND UP TO CANCERがこれまで支援/寄付した臨床試験数、寄付金額、支援研究者数です。これが海外では起きています。まだまだ数百人規模のイベントですが、目指すはSTAND UP TO CANCERです!

来年は、このイベントを始めてから5年目を迎えます。まだ、開催のご案内をできる時期ではありませんが、もし、開催できるようであれば、是非、皆様にもご参加頂きたいイベントです。

×
モバイルバージョンを終了