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末梢性T細胞リンパ腫の新薬ムンデシン(フォロデシン)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

目次

末梢性T細胞リンパ腫の新薬ムンデシン(フォロデシン)について

末梢性T細胞リンパ腫の治療の基本はCHOP療法です。ALK陽性か陰性かにより予後、治療成績に違いこそはありますか、初期治療はCHOPが第一選択薬として推奨されています。

CHOP療法の治療成績は良好なため、一次治療に効果を示す末梢性T細胞リンパ腫患者さんの予後は良いのですが、問題は再発、もしくは難治性を示した時です。

The British Columbia Cancer Agencyによるレトロスペクティブ試験の結果によれば、初回治療後に再発、または難治性を示した末梢性T細胞リンパ腫患者さんの全生存期間期間中央値は6.5ヶ月と非常に悪いことが判っています。

そのため、再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫の新しい治療方法の確立が求められていましたが、

ムンデシン(フォロデシン)

がこの期待に応えてくれる可能性があります。

ムンデシン(フォロデシン)の薬剤概要

製品名

ムンデシン®カプセル100mg

一般名

フォロデシン塩酸塩(Forodesine)

用法用量

フォロデシンとして1回300mgを1日2回経口投与

効能効果

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)

主な副作用

リンパ球減少、白血球減少、貧血、好中球減少、鼻咽頭炎、頭痛、帯状疱疹、低アルブミン血症、発疹、血小板減少、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、尿中蛋白陽性、便秘、サイトメガロウイルス感染、不眠症

製造承認日

2017年3月30日(日本)

薬価

・ムンデシンカプセル100mg:2617円

ムンデシン(フォロデシン)の作用機序

ムンデシンは世界で初めて有効性が確認された新規作用機序のPNP阻害剤です。PNPを阻害することにより細胞内に2-デオキシグアノシン三リン酸を蓄積させ、アポトーシスを誘導し、T細胞由来の腫瘍細胞の増殖を抑制すると考えられています。

ムンデシン(フォロデシン)の最新文献

1)国内第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(FDS-J02試験)

文献の概要

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫の日本人患者さん41例に対して、ムンデシン(フォロデシン)300mgを1日2回、28日間連続経口投与し、その有効性(奏効率)を検証した試験。結果、41例中9例(4例CR、5例PR)で奏効が認められた。

文献の出典

不明

文献の発刊日

不明

ムンデシン(フォロデシン)の口コミ

その他医療関係者のコメント

ムンデシン(フォロデシン)の治験情報

1)Phase I/II Clinical Study of Forodesine in Japanese Recurrent/Refractory Peripheral T-cell Lymphoma Patients

治験の概要

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫患者さんに対して、1日2回ムンデシン(フォロデシン) 300mgを投与して、その有効性、安全性薬物動態を検証する治験

治験の期限

2015年12月

参考資料

1)ムンディファーマ株式会社プレスリリース
2)造血器腫瘍診療ガイドライン

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