米Pfizer社は4月15日、ホルモン治療後に進行してしまったホルモン受容体陽性HER2陰性の転移性乳癌患者を対象としたCDK4/6阻害薬palbociclibの第3相試験において、有効性が確認されたことから、臨床試験の試験を早期中止したと発表しました。この試験には日本も参加しています。
palbociclibは日本では未承認ですが、米国においてはレトロゾールとの併用で承認されています。
この試験は「palbociclib+フルベストラント(商品名フェソロデックス)」と「プラセボ+フルベストラント」を比較したものとなります。試験の効果と安全性については、来月末に行われる米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されます。
*CDK4/6阻害薬とは
1つの細胞が2つに分裂が進む過程を細胞周期と呼びますが、無限に細胞が分裂続けると困るため細胞周期の初期のポイントで進行するを抑制しています。しかしながら、サイクリン依存性キナーゼ4及びサイクリン依存性キナーゼ6が関与することにより細胞周期の制御を不能としてまい、無制限に細胞が増殖してしまいます。
CDK4/6阻害薬はサイクリン依存性キナーゼ4及びサイクリン依存性キナーゼ6を阻害する薬であり、がん細胞の増殖を抑制します。
詳しいことはコチラ(米ファイザーのプレスリリースにとびます)
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