ホジキンリンパ腫は、悪性リンパ腫のひとつで、病理組織学的にホジキン細胞やリード=シュテルンベルク細胞と呼ばれる特徴的な細胞が見られる悪性リンパ腫のことです。
1832年にイギリス人医師トーマス・ホジキンがこの病気を発見し、その医師の名前から従来ホジキン病と呼ばれてきました。悪性リンパ腫は、日本では10万人あたり7~8人に発生しますが、そのうちホジキンリンパ腫は約10%程度とあまり多くはありません。発症年齢のピークは2つあり、20歳代と60歳代に多く発症が見られます。
ホジキンリンパ腫は、病理検査によって古典的ホジキンリンパ腫と結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の2つに大別されます。90%以上が古典的ホジキンリンパ腫で、さらに、結節硬化型、混合細胞型、リンパ球豊富型、リンパ球減少型の4つに分類されます。同じホジキンリンパ腫でも組織型によって若干、治療反応性や予後が異なるといわれています。最もよくみられる初発症状は、リンパ節の腫れやしこり(痛みはない場合が多い)で、頸部や鎖骨上窩のリンパ節腫脹で発見されることが多いと言われています。
全身症状としては、発熱、体重減少、大量の寝汗がみられることがあり、これらはB症状と呼ばれます。発熱は微熱程度のこともありますが、発熱と解熱を繰り返すこともあります。
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