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カドサイラ(トラスツズマブ エムタンシン)

目次

概要

一般名 トラスツズマブ エムタンシン
商品名 カドサイラ
治験薬コード T-DM1
一般名英語表記 Bosutinib
商品名英語表記 KADCYLA
種類 HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体
投与経路 点滴静注
適応がん種 HER2陽性の手術不能又は再発乳癌、HER2陽性の乳癌における術後薬物療法

特徴

HER2は、細胞の増殖に関わる上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)ファミリーに属する受容体型チロシンキナーゼです。HER2に結合しシグナルを抑制するヒト化HER2モノクローナル抗体は、国内外で既に使用されています。カドサイラは、このヒト化HER2モノクローナル抗体のひとつであるトラスツズマブに、リンカーを介してチューブリン重合阻害薬のエムタンシン(DM1)を結合させた抗体薬物複合体(ADC:Antibody Drug Conjugate)です。トラスツズマブによるHER2シグナル阻害作用や、抗体依存性細胞傷害活性ADCC活性)」の誘導に加え、HER 2陽性細胞内でリンカーが加水分解されて遊離したDM1が、選択的に抗腫瘍効果を発揮できると考えられています。

効能・効果

HER2陽性の手術不能又は再発乳癌
HER2陽性の乳癌における術後薬物療法

用法及び用量

通常、成人にはトラスツズマブ エムタンシン(遺伝子組換え)として1回3.6mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴静注する。ただし、術後薬物療法の場合には、投与回数は14回までとする。

重大な副作用

間質性肺疾患、心障害、過敏症、Infusion reaction、肝機能障害・肝不全、血小板減少症末梢神経障害

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291426

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