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目次
概要
一般名 | マイトマイシンC |
商品名 | マイトマイシン |
治験薬コード | |
一般名英語表記 | MitomycinC |
商品名英語表記 | MITOMYCIN |
種類 | 抗がん性抗生物質 |
種類 | |
投与経路 | 注射 |
適応がん種 | 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、胃癌、結腸・直腸癌、肺癌、膵癌、肝癌、子宮頸癌、子宮体癌、乳癌、頭頸部腫瘍、膀胱腫瘍 |
特徴
マイトマイシンは抗がん性抗生物質です。アルキル化剤と同じようにDNAの分裂阻止や、活性酸素によるDNA鎖切断などによってDNAの複製を阻害し、抗がん作用を発揮します。1955年、北里研究所で細菌の培養液から発見されました。
慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、頭頚部がん、肺がん、胃がん、大腸、肝臓がん、膵臓がん、子宮頸がんなどさまざまながんに使用されています。
副作用としては骨髄抑制がほかの抗がん剤と比べても起こりやすいので注意が必要です。また、まれではありますが「溶血性尿毒症症候群」にも注意が必要です。尿毒症の1つで、微小血管性溶血性貧血や急性腎不全につながる恐れがあります。
効能・効果
下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、胃癌、結腸・直腸癌、肺癌、膵癌、肝癌、子宮頸癌、子宮体癌、乳癌、頭頸部腫瘍、膀胱腫瘍
用法及び用量
1 )間歇投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日4〜6mg(力価)を週1〜2回静脈内に注射する。
2 )連日投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日2mg(力価)を連日静脈内に注射する。
3) 大量間歇投与法
マイトマイシンCとして、通常成人1日10〜30mg(力価)を1〜3週間以上の間隔で静脈内に注射する。
4 )他の抗悪性腫瘍剤との併用
マイトマイシンCとして、通常成人1日2〜4mg(力価)を週1〜2回他の抗悪性腫瘍剤と併用して投与する。
また 、必 要 に 応 じ て 動 脈 内 、髄 腔 内 又 は 胸・腹 腔 内 に 通 常 成
人1日2〜10mg(力価)を適宜注入する。な お 、年 齢 、症 状 に より 適 宜 増 減 する 。
(注射液の調製法)マイトマイシンC2mg(力価)当り、5mLの割合に日局注射用水を加えて溶解する。
5 )膀胱腫瘍の場合
再発予防には通常マイトマイシンCとして、1日1回あるいは隔日に4〜10mg(力価)を膀胱内に注入する。
治療には通常マイトマイシンCとして、1日1回10〜40mg (力価)を膀胱内に注入する。年 齢 、症 状 に より 適 宜 増 減 する 。
重大な副作用
溶血性尿毒症症候群 、微小血管症性溶血性貧血、急性腎不全等の重篤な腎障害、骨髄機能抑制、間質性肺炎、肺線維症、ショック、アナフィラキシー、肝・胆道障害
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4231400D1