晩期合併症
晩期合併症とは、がんの治療に関係がある異常のうち、治療が終了してから発症するか、あるいは治療中に発症し、治療が終わった後も症状が続くものをいいます。晩期合併症の発症のしやすさは患者さんの性別、年齢、臓器によって異なります。また、がんの種類、発症部位、治療法の種類や治療量によりさまざまな合併症がおこります。晩期合併症には、内分泌・神経・消化器・腎尿路・呼吸器・心血管系などの内科的な異常以外にも、脊椎・四肢・歯牙口腔・皮膚・耳鼻科・眼科などの全身諸臓器の異常や、二次がん、精神・心理学的問題や教育・社会面の問題など、さまざまな種類があり、包括的なフォローが必要となります。治療後数年を経てから発症する可能性がありますので、長期のフォローアップが重要です。
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