移行期
移行期には病期の移行期、治療の移行期、患者さんの年齢(小児→成人)の移行期があります。たとえば慢性骨髄性白血病の場合、自覚症状を認めない慢性期から白血球減少による感染症の合併、発熱、血小板減少による出血症状などがみられる急性期に移る間の病期のことを示します。また、治療の移行期とは入院治療から在宅での通院治療に変わる場合や、治療法をがん自体を治す治療から、がんの痛みや治療の副作用を緩和する治療に変更する場合などを言います。そして、患者さんの年齢にによる移行期とは、小児期に開始された医療を成人期にも継続する必要がある患者さんは、小児期の医療に代わって最終的には成人期にふさわしい医療が提供されるべきであることから「移行期の患者」と呼ばれます。その過程を「トランジション」あるいは「移行」と呼びます。
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