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7月27日、帝人ファーマ株式会社は、先端巨大症および下垂体性巨人症治療剤ランレオチド(ソマチュリン®)について、神経内分泌腫瘍への適応追加申請を行ったと発表した。
神経内分泌腫瘍(NET:Neuroendocrine Tumor)は、神経内分泌細胞(ホルモンを分泌する細胞で全身に分布している)から発生する悪性腫瘍のことで、胃や腸などの消化管、すい臓、肺を中心に全身の様々な臓器に発生する腫瘍である。発症割合が比較的稀少(10万人に約5人の割合とされる)な悪性腫瘍であるが、罹患率は年々増加傾向にあるとされており、これに伴い治療意義も年々高まっている。
NETの治療としては、手術による腫瘍切除が第一選択とされるが、手術が困難な場合や手術後にも腫瘍が残存する場合には、薬物治療による腫瘍増殖抑制や症状改善が必要となる。
そんな中、7月28日から7月30日開催された日本臨床腫瘍学会学術集会では、神経内分泌腫瘍の治療をテーマとしたインターナショナルシンポジウムを開催。テキサス大学及びMDアンダーソンキャンサーセンターのJames C.Yao医師を招き、NET治療の最新治療について議論がなされた。
神経内分泌腫瘍および神経内分泌がん(NEC)の治療スキームは以下の通り。
日本では、今回承認申請されたランレオチドの他にテモゾロミド(テモダール)がNETに対して、また、エベロリムス(アフィニトール)が消化管(GI)NETに対して保険適応外となり、早期承認が期待される。
帝人ファーマプレスリリース
記事:可知 健太
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