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国立がん研究センター東病院敷地内ホテル、7月1日開業へ

3月29日、三井不動産株式会社、株式会社三井不動産ホテルマネジメント、国立がん研究センターは、国立がん研究センター東病院(NCC東病院)の敷地内で開業準備を進めている「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」について、2022年7月1日の開業が決定したと発表した。同日29日付で宿泊予約を開始した。

NCC東病院は、1992年の設立以来、年間9千人以上の新規患者を含むのべ30万人以上のがん患者が国内外問わず診療に訪れている。一方、遠方のためNCC東病院への通院が難しい患者は一定数存在する。

今回、病院敷地内に同ホテルを開業することで、長期通院により治療が一週間程度続く患者や治療に付き添う家族、海外から長期滞在・治療する患者・家族など、これまでNCC東病院の治療を受けることが難しかった人々の受け入れが期待される。また、海外のがん患者に適切な病院を紹介する海外医療ツーリズムとの連携も深め、海外からの受入れをさらに強化する方針としている。

NCC東病院での診療状況・生活留意事項は、患者本人の同意のもとホテル等でも共有され、滞在中の適切なサービス提供につなげる。また、24時間体制でホテル専任のケア(介護系)スタッフが常駐し、客室には呼出しボタンや館内電話が設置されており、体調不良時など、迅速な対応が可能としている。さらに、センシングデバイス等の貸与もあり、患者本人の同意のもと、バイタルデータを患者の体調管理に活用するサービスや状態に適した食事を提案する食事管理サービスも提供される。

客室は、症状や滞在日数等に応じて選るよう、最大約60平方メートルの客室を用意。全室に転倒防止バーや呼出しボタンを設けるなど、安全面に配慮した。中長期の滞在にも対応できるよう、一部の客室にはキッチンや洗濯機が備わり、オストメイト対応のシンク・シャワー付のトイレや前広便座を採用したトイレなどを設置した部屋もあるという。

なお、ホテル2階の一部には、NCC東病院の患者が利用できる外来拡張エリアを設ける予定。これまでNCC東病院内で開催していたがん患者向けのイベントやセミナーも同ホテルラウンジ内で実施予定としている。


参照元:
国立がん研究センター プレスリリース

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