ALK融合遺伝子(アルク ゆうごういでんし)
ALK融合遺伝子は、がん細胞の増殖に関わる遺伝子であり、これらの遺伝子のうち、特に増殖能が高いため「横綱がん遺伝子」とも呼ばれています。
2007年に自治医大(現 東京大学) 間野博行教授らによって発見されました。
ALK融合遺伝子は 日本人の肺がん(非小細胞肺がん)の3〜5%程度とされ、タバコを吸わない患者さんや若い患者さんにも認められており、ALK阻害剤(クリゾチニブ、アレクチニブ等)の開発により治療効果を大幅に改善しました。
なお ALK融合遺伝子は肺がん以外のがんでも認められることがありますが ALK阻害剤は、現在、肺がんにのみ保険適応されており、それ以外には基本的に使用できません。
そのためALK融合遺伝子発現しているがんを ALKoma(アルコーマ)と総称し、臓器別の保険適応を超えた治療が提唱されています。(2016年現在保険適応には至っていない)
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