肺塞栓症
肺の動脈に血液の塊(血栓)が詰まってしまう病気のことを指します。
「エコノミークラス症候群」と呼ばれることも多い病気で、
飛行機などで長時間座った体勢が続くと発症のリスクが高まります。
「長時間座る」という行為は飛行機に乗っている状況に限ったものではなく、
長距離バスでの移動、パソコンを使用したデスクワークなども含まれます。
がん患者さんの体は、がんによる直接的な侵襲だけでなく、間接的にもさまざまな影響を受けています。
その1つが血栓であり、がんの患者さんは、血栓ができやすいことが知られています。
これは、がん患者さんは本来なら止血に大切な血液凝固システムがさまざまな理由で過剰になり、
血栓ができやすい状態にあるためです。
肺塞栓症の治療は、血液が固まらないようにする薬である
ヘパリンの静脈注射やワーファリンの内服による抗凝固療法、
血栓を溶かす組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)やウロキナーゼなどを使用する線溶療法、
手術やカテーテルで血栓を直接取り除く外科的手術療法などがあります。
作成:株式会社インテリム
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