■この記事のポイント
・大腸がんに関する、FORFOXIRIとアバスチンの使用方法に関する第2相試験結果
・FORFOXIRIとアバスチンを同時に使用した方法が最も効果がある可能性
・米国腫瘍学会消化管がんシンポジウムでの発表。P2結果のため、次相結果に期待
1月21日から23日まで米国サンフランシスコで開催された米国臨床腫瘍学会消化管がんシンポジウム(ASCO GI2016)で、米Sarah Cannon Research InstituteのBendell J氏によって、「進行大腸がんに対する1次治療として、『FOLFOX+ベバシズマブ(アバスチン)』と『同時FOLFOXIRI+アバスチン』と『逐次FOLFOXIRI→アバスチン』の3つの療法を比較したときの効果と安全性を確認する第2相試験(STEAM試験)」の結果が発表されました。
FOLFOXIRIとベバシズマブを使用する手法が最も生存期間を延長する可能性
本試験の概要は以下の通り。
【その他の参加条件】
・十分に血液機能や肝臓、腎臓の機能が保たれている患者
・組織学的に転移が認められ、転移したがん細胞が1つ以上画像で測定可能で切除不能な患者
・年齢は18歳から75歳までの患者
・パフォーマンスステータスが0か1の患者
ポイントは以下の通り
◆奏効率(腫瘍が一定以上縮小した人の割合)
◆肝臓切除術
◆グレード3(中等度から重度)以上の治療関連副作用
◆治療に関連する重篤な副作用
記事:前原 克章(構成・修正:可知 健太)
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