この記事の3つのポイント
・前治療歴のあるKRAS(G12C)遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者が対象の第1/2相試験
・sotorasib(ソトラシブ)単剤療法の有効性・安全性を検証
・全生存期間は12.5ヶ月、客観的奏効率は37.1%を示した
・前治療歴のあるKRAS(G12C)遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者が対象の第1/2相試験
・sotorasib(ソトラシブ)単剤療法の有効性・安全性を検証
・全生存期間は12.5ヶ月、客観的奏効率は37.1%を示した
米アムジェン社は6月4日、オンラインミーティングで開催された第57回米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021)にて、前治療歴のあるKRAS(G12C)遺伝子変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対するKRASG12C阻害薬であるsotorasib(ソトラシブ:AMG510)単剤療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のCodeBreaK 100試験(NCT03600883)の結果を公表したと発表した。
CodeBreaK 100試験は、前治療歴のあるKRAS(G12C)遺伝子変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対して1日1回sotorasib(AMG510)960mg単剤療法を投与する第1/2相試験。第2相試験では主要評価項目として客観的奏効率(ORR)を検証した。
本試験のフォローアップ期間中央値15.3ヶ月時点における結果は下記の通りである。全生存期間(OS)中央値は12.5ヶ月、客観的奏効率(ORR)は37.1%、奏効持続期間(DOR)中央値は11.1ヶ月、病勢コントロール率(DCR)は80.6%を示した。
以上のCodeBreaK 100試験の結果よりFerdinandos Skoulidis氏らは「悪性腫瘍の治療において、KRASを標的にする治療薬の開発は最も困難です。KRASG12C阻害薬であるsotorasib(AMG510)単剤療法が前治療歴のあるKRAS(G12C)遺伝子変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)に対して有用性を示した結果は、治療選択肢に限られて腫瘍の治療に期待ができるでしょう」と結論を述べている。
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