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未治療濾胞性リンパ腫(FL)の一次治療としてテセントリク+オビヌツズマズ+トレアキシン併用療法、完全奏効率75%を達成

2017年12月9日から12日までアメリカ合衆国ジョージア州アトランタで開催された米国血液学会議(ASH2017)にて未治療の濾胞性リンパ腫(FL)患者にアテゾリズマブ(商品名テセントリク)+ オビヌツズマズ(商品名Gazyva)+ベンダムスチン(商品名トレアキシン)併用療法有効性安全性を検証した第Ib/II相試験の結果が公表された。

本試験は、未治療の濾胞性リンパ腫(FL)患者(N=42人)の一次治療として28日を1サイクルとしてテセントリク840mg+Gazyva+トレアキシン90mg/m2併用療法を6ヶ月間投与し、その後メンテナンス療法としてテセントリク+トレアキシン併用療法を2年間投与し、主要評価項目である完全奏効(CR)率、有害事象(AE)発症率を検証した多施設共同オープンラベルの第Ib/II相試験である。

本試験に登録された患者背景は、年齢中央値57歳(29歳から75歳)、男性52%、AnnArbor分類によりステージIII/IV期の患者93%であった。また、バルキー病変7センチ超える患者21%、骨髄浸潤を有する48%であった。

本試験の結果、主要評価項目である完全奏効(CR)率は75%であった。また、客観的奏効率(ORR)は部分奏効(PR)10%を含む85%であった。

一方の安全性は、グレード3または4の最も一般的な有害事象(AE)を発症した患者が57%、その内訳としては好中球減少症11人、血小板減少症2人、リパーゼ上昇2人であった。

本試験の結果を受けて、メモリアル・スローン・ケッタリングがんセンター・リンパ腫部門の教授であり本試験のリード治験医師であるAnas Younes博士は以下のように述べている。”未治療の濾胞性リンパ腫(FL)患者さんの一次治療としてテセントリク+ Gazyva+トレアキシン併用療法は有望な治療選択肢であることが示唆されました。併用療法の有用性を検証するためにも更なる調査は必要であり、PD-L1発現率、CD8などのバイオマーカーによる解析が現在進行中です。”

Safety and Efficacy of Atezolizumab in Combination with Obinutuzumab and Bendamustine in Patients with Previously Untreated Follicular Lymphoma: An Interim Analysis(ASH2017 Abstract.481)

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