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進行非小細胞肺がんの適応にて血管新生阻害薬サイラムザが了承
5月30日、厚生労働省は薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開催して、以下の新規効能を了承された。
がん関連は、ラムシルマブ(商品名サイラムザ)の1品目のみ。
◆ラムシルマブ(サイラムザ点滴静注液100mg、同点滴静注液500mg)
血管新生に関与するVEGFR2へ結合する抗VEGFR2抗体。
「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の効能・効果にて了承を得ているが、臨床試験としては2次治療以降にてドセタキセル(タキソテール)との併用として結果を残している。
非小細胞肺がんの2次治療においては、免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブ(オプジーボ)が有望ではあるものの、サイラムザはEGFR変異を有す患者においてなどの結果も示されている。
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サイラムザは、現在、EGFR変異を有する進行非小細胞肺がんの初回治療として、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬エルロチニブとの併用療法の第3相試験を実施中である。
進行非小細胞肺がん 初回治療としてタルセバにサイラムザを追加する第3相臨床試験
レナリドミド(レブラミド)が進行成人T細胞白血病リンパ腫にてオーファン指定
また、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は、レナリドミド(レブラミド)を「再発・難治性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)」の効能・効果で希少疾病用医薬品に指定することを了承。成人T細胞白血病リンパ腫の国内患者数は2000人程度と推定されている。
記事:可知 健太
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