アントラサイクリンン系薬剤は、土壌細菌由来の抗生物質で細胞増殖を阻害する活性を持つため、抗がん抗生物質とも呼ばれます。ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アムルビシン、などが含まれ、1970年代に開発され、広く臨床に用いられています。DNAトポイソメラーゼIIを阻害すると共に、DNA鎖の塩基対間にインターカレートすることで、DNAの合成、複製、転写を阻害し、細胞増殖を抑えます。主な副作用は骨髄抑制、心毒性、悪心・嘔吐、口内炎、脱毛、静脈炎などです。
作成:株式会社インテリム