アフィニトール(エベロリムス)
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概要
一般名 | エベロリムス |
商品名 | アフィニトール |
治験薬コード | |
一般名英語表記 | Everolimus |
商品名英語表記 | AFINITOR |
種類 | 分子標的薬 |
種類 | mTOR |
投与経路 | 内服 |
適応がん種 | ・腎細胞癌 ・神経内分泌腫瘍 ・乳癌 ・腎血管筋脂肪腫 ・上衣下巨細胞性星細胞腫 |
特徴
アフィニトールは、セリン、スレオニン・キナーゼ(リン酸化酵素)であるmTORの働きを抑える薬です。mTORは、EGFR等の成長因子受容体(受容体型チロシン・キナーゼ)のシグナル伝達を担っています。mTORは、細胞周期に関わるたんぱく質の合成を調節しており、活性化されるとタンパク質の合成が開始され、細胞増殖が促進されます。アフィニトールはこの働きを抑えることで抗腫瘍効果を示します。
効能・効果
・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
・神経内分泌腫瘍
・手術不能又は再発乳癌
・結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫
・結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫
用法及び用量
1)腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫の場合
通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
2)手術不能又は再発乳癌の場合
内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
3)結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫の場合
通常、エベロリムスとして3.0mg/m2を 1 日 1 回経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。
重大な副作用
間質性肺疾患、感染症、腎不全、高血糖、尿病の発症又は増悪、貧血、ヘモグロビン減少、白血球減少、リンパ球減少、好中球減少、血小板減少、口内炎、アナフィラキシー、急性呼吸窮迫症候群、肺塞栓症、深部静脈血栓症、悪性腫瘍(二次発癌)、進行性多巣性白質脳、BKウイルス腎症、血栓性微小血管障害、肺胞蛋白症、心嚢液貯留
参考リンク
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291023F1