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タルセバ(エルロチニブ)

  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2017.09.19

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

目次

概要

一般名 エルロチニブ
商品名 タルセバ
治験薬コード O20302/JO21097
一般名英語表記 Erlotinib
商品名英語表記 TARCEVA
種類 分子標的薬
種類 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬
投与経路 内服
適応がん種 非小細胞肺癌、膵癌

特徴

タルセバは、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の一種であり、腫瘍の増殖シグナルの伝達を阻害して、増殖を抑制しアポトーシスを誘導することで抗腫瘍効果を示します。細胞表面に存在するEGF受容体にEGFが結合すると、EGF受容体の細胞膜内部位のチロシンキナーゼという酵素が活性化し細胞が増殖したりアポトーシスを抑制します。

がん細胞の場合、EGF受容体が通常細胞より多く発現していたり、遺伝子変異によりEGF受容体にEGFが結合しないでもチロシンキナーゼが活性化してしまい、増殖シグナルが常に流れ続けることによりがん細胞が増殖します。タルセバなどのEGFRチロシンキナーゼ阻害剤は、この増殖シグナルの流れを阻害してがんの増殖を抑制しアポトーシスを誘導します。

効能・効果

・切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌
EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学
・療法未治療の非小細胞肺癌
治癒切除不能な膵癌

用法及び用量

1)非小細胞肺癌の場合
通常、成人にはエルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)治癒切除不能な膵癌の場合
ゲムシタビンとの併用において、通常、成人にはエルロチニブとして100mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

間質性肺疾患、肝炎、肝不全、肝機能障害、重度の下痢、急性腎不全、重度の皮膚障害、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑、消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血、角膜穿孔、角膜潰瘍

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291016F1

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