頭頸部がんの疾患情報
頭頸部がんとは
頭頸部がんは、顔面から首(頸部)までの範囲にできるがんです。多くの種類があり、各々の発生原因や治療法、予後が異なります。頭頸部には呼吸、摂食、発声など重要な機能が集中しているため、生活の質(QOL)への影響が大きいのも特徴です。
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頭頸部がんの検査と診断
頭頸部がんは、問診、視診、触診、喉頭鏡や内視鏡を用いた診察を行ったうえで、疑わしい組織の一部を採取し、顕微鏡で病理検査をして、確定診断します。超音波検査やCT、MRIなどの画像検査で、がんの広がりやリンパ節転移の有無も調べます。頭頸部がんは、首のリンパ節の腫れやしこり(痛みを伴わない)、口やのどの痛み、声がれ、飲み込みにくさなどの自覚症状から、またほかの病気の診察時、検診や人間ドックなどでの上部消化管内視鏡検査で発見されることがよくあります。
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頭頸部がんのステージと治療法
頭頸部がんの病期は0~Ⅳ期まであり、がんの広がり(T)、リンパ節転移の有無(N)、他臓器への転移(M)の3つの項目によって決められます(TNM分類)。頭頸部がんの多くは、診断時にⅢ~ⅣA期に進行していることが少なくありません。病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、ステージともいいます。
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頭頸部がんの手術療法
頭頸部がんの手術は、機能・臓器の温存を念頭に、がんの種類、発生場所、広がり、深さ、リンパ節転移の有無などから、根治性が高い方法が選択されます。必要に応じて、機能・臓器の修復を目指す再建手術や代用音声などの対策が講じられます。
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頭頸部がんの放射線療法
頭頸部がんでは、治療効果の高さ、患部が温存されること、技術の進歩などから、放射線療法が単独あるいは薬物療法と併用して広く行われています。また、術後の補助療法や痛みを和らげる治療としても用いられています。
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頭頸部がんの化学療法と副作用
頭頸部がんの薬物療法は、手術や放射線療法に先立って、あるいは併用で実施されるほか、初回治療後の維持化学療法や再発・転移時の治療としても行われます。さまざまな副作用に対して、予防や症状軽減の対策が進んできています。
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頭頸部がんの再発・転移
再発とは、治療の効果により目に見える大きさのがんがなくなった後、再びがんが出現することです。転移とは、がん細胞がリンパや血液の流れに乗って、別の臓器に移動し、増えることをいいます。再発も転移も、患者さんによって状態は異なります。頭頸部がんの早期がんの再発率は、データにもよりますが、10〜20%程度と考えられています。また、進行がんでは、初回治療でがんを完全に摘出した、あるいはがんが消失したと考えられる場合でも20〜40%の患者さんで再発が認められます。
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