GIST(消化管間質腫瘍)とは
GISTの多くは粘膜下腫瘍(SMT)として見つかり、すべてが悪性の腫瘍(がん)に進行するわけではなく、良性の経過をたどるもの、悪性の経過をたどるものに識別されていきます。悪性GISTは肉腫の一種です。
治療の対象となるGISTは臨床的GISTと呼ばれますが、臨床的GISTがすべて悪性GISTとは限りません。
発生の原因について
GISTの発生原因は、主に血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)ファミリーに属するチロシンキナーゼKIT、またはPDGFRAをコードする遺伝子の変異で、GIST全体の80%にKIT、10%にPDGFRAの変異が確認されています。
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GIST(消化管間質腫瘍)の疾患情報
GIST(消化管間質腫瘍)の外科治療
限局性のGISTの標準治療は手術で、切除することでしか根治の可能性はありません。小さい腫瘍は腹腔鏡手術も可能ですが、原則は開腹手術で切除します。完全切除により半数以上の患者さんは根治しています。手術の安全性に特に懸念がない場合は、最初の治療が手術になります。
GIST(消化管間質腫瘍)の化学療法
再発、または転移があるGISTの標準治療は薬物療法です。診断時に転移が確認され切除不能と判断された場合、手術から術後補助療法の間に再発や転移が確認された場合、または最初の手術での不完全切除のGISTが薬物治療の対象に含まれます。なお、GIST手術後の最初の再発はほとんどが腹腔内(肝臓または腹膜)です。
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