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胆道がんの化学療法・副作用

  • [公開日]2017.04.01
  • [最終更新日]2019.02.27

目次

化学(薬物)療法の副作用

副作用には点滴中か24時間以内に現れる吐き気、アレルギー反応、1~2週間経ってから出現する骨髄抑制、全身倦怠感などがあります。しびれ感、間質性肺炎など1か月以上経って出る副作用にも要注意です。薬物療法の副作用には、吐き気やだるさなど自分でわかるものと、骨髄抑制(白血球・血小板・赤血球・好中球の減少)、腎臓や肝臓の機能低下のように検査で確かめないとわからないものがあります。

吐き気・嘔吐などの副作用は薬の開発が進み、かなりコントロールできるようになってきています。出やすい副作用とその出現時期は薬によって異なり個人差がありますが、主な症状が出やすい時期の目安とその対処法を知っておくと、つらさが軽減される場合があります。

胆道がんの治療に使われるゲムシタビン、シスプラチン、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(S-1※)の3つの薬に共通する副作用は、吐き気・嘔吐、食欲不振、骨髄抑制、全身倦怠感です。ゲムシタビンは比較的副作用の少ない薬ですが、間質性肺炎(頻度は1~2%)は注意が必要です。シスプラチンは腎臓に負担がかかりやすいため、水分補給をして尿をしっかり出すことが大切です。※TS-1とも呼ばれる

また、手足のしびれ、手足に力が入らないなどの末梢神経障害が出る人がいます。ボタンがうまくかけられない、物を落としやすい、手がしびれた感じがするなど日常生活に影響が出始めたら早めに担当医に伝えましょう。

S-1単独療法では口内炎、下痢、食欲低下などの消化器症状や手足の皮膚が痛む手足症候群などに注意が必要です。薬物療法を受ける前に、どういう副作用が出やすいのか、どのように対処したらよいのか、どういうとき病院へ連絡すべきかを必ず確認しておきましょう。心配なことは担当医や薬剤師、看護師に相談し、副作用を恐れて勝手に薬物療法を中断しないことが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが2017年4月に出版した「もっと知ってほしい 胆道がんのこと」より抜粋・転記しております。

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