オンコロの中山です。
オンコロに問合せいただく患者さんやその家族と話す毎日の中、「忙しそうで先生に話しかけづらい」、「偉い先生への質問自体に抵抗がある」という声を聴くことがあります。
今回のコラムは、先生とのコミュニケーションの取り方について自分なりに話したいと思います。
はじめに伝えたいのは、2つ
1.全てを病院や医師の問題にしてはいけない
事実先生は忙しい。丁寧に対応しようと思いながら、多くの同じように苦しんでいる多くの患者さんを見なければいけなく、結果、どうしても1人当たりの対応時間が少なくなってしまいます。
それを補填する為に、セカンドオピニオンであったり、相談支援センターの設置など病院の工夫があるわけですが、患者さん、その家族も病院にいる限られた時間の中で、より濃密な診察時間になるように工夫する必要があると思います。
2.先生もまた、1人の人間であること
先生も人間です。あなたは初対面の人に気軽に話せますか?
自分は、人見知りで中々、難しいです。
先生も一緒です。
ましてや、先生は命を預かることにもなり、こんなこと患者さんに言って傷つけないだろうか?、
時には医師として厳しいことを言わなくてはいけないけど、大丈夫だろうか。。と、
とても慎重に患者さんを見極めて対応していると思います。
★患者さんからできることをしよう
私が患者対応をしていて、話しやすい、スムーズかつ濃密に話せたなと思う患者さんの共通点は、以下3つだと思います。
これは、先生との話も円滑かつ濃密なコミュニケーションにも繋がると思います。
1.日記やメモを取る。
先生に聞きたい内容を具体的に簡単(箇条書き等)にまとめる。
「いろいろ聞きたい」はダメです。要点がまとまっていないと先生も説明をしにくので、なるべく具体的にメモにまとめ、先生に聞くかメモを渡しましょう。
質問が多い場合は、優先順位をつけるもいいかもしれません。
2.「がん」を学ぶ
せっかく先生の質問をまとめても、先生が言っていることが分からなければ意味がありません。
少なからず、質問する当日までに少し予習が必要かもしれません。
患者さん1人が難しいようであればご家族にも手伝ってもらってください。
3.家族とたくさん話す、家族も患者さんと話す
先生にも家族にも話せていない患者さんがいます。
先生に話そうにも話せないのなら、まずは周りの人から話しましょう。
ひとりで背負わないでください。
以上です。
先生からの言葉を待つのではなく、あなたから医師との信頼関係を築きましょう。
あなたの一歩が、より先生との関係がより良くなるヒントかもしれません。
このコラムが、少しでも「患者さんと先生との距離が近くなる」ことを願います。
さて、最後に失礼ながら宣伝と言いますかご協力をお願いしたいです。
オンコロにて、この「患者さんと先生との距離が近くなる」ためのスマートフォン
アプリを開発研究中です。
開発に協力してくれる患者さんを募集しています。
■実施していただくこと
1週間に1回 5分で終わる体調に関するデータをアプリで選択するだけ。
これを5週間。
体調データ:痛みの度合い、食事をとれているか等々。
■注意事項
今回は、病院(医師)と患者さんは繋がりません。
スマートフォンにそもそも正しく入力できるかのみを見る、初期の段階です。
よろしければ以下リンクページの下部【お申し込みはこちら】でご参加ください。
https://oncolo.jp/ct/oncolovirtualtrial/
今後ともよろしくお願いいたします。
中山 裕樹
この記事に利益相反はありません。