コラム
オンコロの中山です。
治験に対する患者さんからの問合せの対応をメインにしております。
患者さんとやり取りをして思うのは、抗がん剤のイメージが悪すぎるということ。
抗がん剤を使用するなら、治療はしないという人。
治験は検討したが、抗がん剤にあたるなら辞退しますという人。
そのような患者さんに、もう一度考えてほしい。そんなコラムにできたらと思います。
やっぱり抗がん剤をやっていればよかったと後悔だけはしてほしくありませんので。。
少しだけつぶやきます。
★副作用に対しての治療も進歩し、昔からすると大きく変わっていることは確かです。
がん治療と副作用のケアは切って離せないものです。
日々、がん治療が進歩していますが、副作用に対しての治療も進歩し続けています。その進歩が目立たないのは、残念ですが。
・あなたの(患者さんの)心配されている副作用に対しての対策は既にあるかもしれないです。
・あなたの(患者さんの)イメージされている抗がん剤の治療と、現状の抗がん剤治療にズレがある可能性もあります。
★最後に悪いイメージを作ってしまったのは、私たち情報を伝える側の責任です。
抗がん剤は悪だというようなサイトも未だに見られるのは、個人的には残念ですが。。
逆に私も抗がん剤を善とまでは言いません。悪い部分もあると思うので。
ただ、悪い部分ともうまく付き合って行けるよう医療は進歩しているということをお伝えしたい。
私たちオンコロは、知っています。
希少疾患で、治療方法すらなく困って患者さんを。
色んな治療をされたにも関わらず、上手く行かず、治療がなくなってしまった患者さんを。
余命数ヶ月と言われて、抗がん剤を使用して今もなお活躍しているサバイバーを。
選択肢があるのに、踏みとどまっている方。
今一度、先生と相談してみませんか。
患者さんが、納得した治療をしていただくための助けになれば幸いです。
中山 裕樹