肝動注化学療法は、肝細胞がんに流れ込んでいる動脈に直接抗がん剤を注入することで、がん細胞を殺す局所化学療法の一つです。足の付け根からカテーテルを挿入し、肝動脈まで進め、抗がん剤を注入します。
抗がん剤を一度に注入する方法と、カテーテルを体内に留置して持続的に抗がん剤を注入する方法があります。使用される抗がん剤には、5-FUとアドリアマイシン、マイトマイシンC、エピルビシンとシスプラチン、あるいは5-FUとシスプラチンの併用、5-FUとインターフェロンαの併用などがあります。直接局所に抗がん剤を注入するため、経口薬や点滴での抗がん剤治療より副作用の程度や頻度が低いといわれています。
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