グリーソンスコアは、前立腺がんの悪性度を病理学的に分類したものです。針生検で組織を採取し、顕微鏡でがんの悪性度を検査します。まず、検査する組織の悪性度を領域ごとに5段階(1が悪性度が低く、5が悪性度が高い)に分類します。
5段階に分類した各領域のうち、最も面積の大きかった領域と2番目に面積の大きかった領域の悪性度(1~5)を合計した値がグリーソンスコアです。2~10までの9段階に分類され、6以下は、比較的進行の遅い高分化型、7は中等度の悪性度、8以上は悪性度の高い低分化型と判断します。PSAの値と、がんの悪性度を示すグリーソンスコア、がんの進行度を示す病期分類(TNM分類)を用いて前立腺がんのリスクを分類し、治療方針の選択に用います。
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