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ハラヴェン(エリブリン)

  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2018.01.19

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

目次

概要

一般名 エリブリン
商品名 ハラヴェン
治験薬コード
一般名英語表記 Eribulin
商品名英語表記 Halaven
種類 植物アルカロイド
種類
投与経路 注射
適応がん種 乳癌、悪性軟部腫瘍

特徴

ハラヴェンは、海洋生物であるクロイソカイメンから抽出したハリコンドリンB1という天然物質に着目して合成開発された、2011年に承認を受けた日本生まれの比較的新しい抗がん剤です。微小管という細胞内組織の働きを妨げることにより、細胞分裂を停止させ、がん細胞の増殖を抑制します。適応としては手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍になります。

特に乳がんでアントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤を含む化学療法を既に受けた患者さんに使用され、単剤で生存期間を延長できることが分かっています。主な副作用として骨髄抑制による感染症末梢神経障害肝機能障害間質性肺炎、脱毛、吐き気、口内炎、味覚障害、疲労感があります。また、少量のアルコールを含んでいますので、アルコールに過敏な患者さんには注意が必要です。

効能・効果

手術不能又は再発乳癌、悪性軟部腫瘍

用法及び用量

通常、成人には、エリブリンメシル酸塩として、1日1回1.4mg/m2(体表面積)を2~5分間かけて、週1回、静脈内投与する。これを2週連続で行い、3週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する

重大な副作用

骨髄抑制、感染症、末梢神経障害、肝機能障害、間質性肺炎、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291420A1

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