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8月10日開催『胃がんキャラバン 2019 in 青森』
セミナーレポート

  • [公開日]2019.08.15
  • [最終更新日]2019.08.15

2019年8月10日、青森労働福祉会館(ハートピアローフク)にて開催されました、胃がんキャラバンin青森『後悔しない選択のために~胃がんのことを知ろう』は、無事終了いたしました。

毎回、課題となっている広報ですが、青森市の広報紙、ラジオによる告知、さらに青森とリレー・フォー・ライフ八戸運営委員の皆さまにご尽力をいただきました。
当初、伸び悩んでいた参加者数が、7月後半から伸び、当日もお問い合わせが複数ある状況で、結果は、用意した会場がほぼ埋まる33名の方にご参加いただきました。

全国にいる希望の会 会員には同時配信でセミナーを観ていただく形式をとりました。こちらは15名の視聴がありました。

目次

佐藤先生のお話

佐藤先生の著書、『一緒に考えましょう、あなたの治療』という本を読んだ時、先生に是非、講師をお願いしたいと思いました。

「今、あなたの最適な治療はなんでしょう」という単元で、病期別に最適な治療があることを、わかりやすく書いていらっしゃり、ここを理解することが、患者家族にとって重要であると考えたこのキャラバンと趣意が同じであると感じたからです。

今回のセミナーの中でも、最適な治療の選択、さらに、支持療法、生活面での不安へのアドバイス、心の痛みについてもお話してくださいました。このキャラバンを通じて大切であると考えている標準治療への理解に関しても、いくつかの臨床試験の結果をお示してくださいながら、とてもわかりやすい内容であったと感じています。

患者家族と医療者が向き合う意味

『真実をみつける』という話は胸に響きました。

医療情報≠真実
自己決定≠意思決定

『真実は医療情報を持つ医療者と経験、人生観を持つ患者との対話から辿り着くもの』

これこそが根幹なのだと感じました。

病気になり、心や体に痛みを感じている患者家族には、「一緒に考えましょう」という言葉が、どんなに力になるかを感じています。そのうえで、治療は与えられるだけのものではなく、患者家族からの声も重要であると伝えられることは、患者家族が日々に向き合う勇気、覚悟に繋がっていくのだと思います。

PPI(患者参画)という方向も考えていく現在の中で、ただ、患者家族の感じていることを治療や研究に活かしていくということではなく、この『真実は医療情報を持つ医療者と経験、人生観を持つ患者との対話から辿り着くもの』ということこそ、本当のPPIの考え方なのではないかと思うに至りました。

今後に向けて

講義後、参加者のみなさんから、いい会であったとの高評価をいただきました。やはり、広報の方法を今後も大切に考え、開催地のメディアに告知してもらうことも継続していきたいと思います。
 
次回は、9月14日。九州大学大学院 医学研究院社会環境医学講座 連携社会医学分野 教授 馬場 英司 先生によるご講演です。今後ともよろしくお願いいたします。

9月以降の胃がんキャラバンのお申し込みはコチラ

文:認定NPO法人希望の会 理事長 轟 浩美(編集;中島 香織)

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