オンコロ治験広告事務局の高橋です。
この「治験広告事務局」ですがなかなか浸透していないですね。
治験広告事務局はすなわち、オンコロ掲載の治験やその他治験情報の案内をメインに行っているところになります。
そんなオンコロ治験広告事務局にいるため、日がな一日デスクで治験について調べたりですとか、患者さんやご家族のお電話に対応しておりますが、先週は珍しくここを飛び出して『第59回 日本肺癌学会学術集会』に行ってまいりました。
他の業務もありましたので、ほんの少ししか聴講できなかったのですが…。
今回、個人的にはEGFR陽性非小細胞肺がん患者さんが初回治療でオシメルチニブ(タグリッソ)を使用した後が知りたいと思って聞きに行ってきました。
実際に患者さんとお話していても、第1/2世代EGFR TKI使用後に(T790M遺伝子変異陽性であることを願って)タグリッソ使用を想定して第1/2世代EGFR TKI使用するべきか、それとも初めからタグリッソを使用するべきか悩んでいるといったことを時々相談されます。(ちなみに、こういった質問について我々は医師ではないので回答できません)
こういうわけですので、初回タグリッソ後の獲得耐性について、初回タグリッソ治療抵抗性の原因とその対策について、また高齢非小細胞肺がん患者に対する分子標的薬の使用について、といった内容の演題をいくつか聞いてきました。半年ほど前にEGFR肺がんをテーマにしたセミナーをオンコロ共催で行った事もありましたので、その時とはちょっと違う内容を聞きたいと思ったところこうなりました。
ただ、とても興味深い内容ではあるものの、普段の業務、患者さんと対話をする上ではあまり活きない内容かもしれません…。
それでもやはり聴講できてよかったとは思っています。ざっくりとした目的だけ決めて聴講をしにいったので、普段あまり手を伸ばさない情報・研究に触れることができました。
普段は患者さんの対応を通してのお話を書くことが多いので、たまには出かけたことを書いてみました。
こうやって外で手に入れた新たな情報など、お問い合わせいただいた際に還元させていければいいな、と考えています。
高橋ミカ
この記事に利益相反はありません。