目次
概要
一般名 | イリノテカン |
商品名 | オニバイド |
治験薬コード | |
一般名英語表記 | Irinotecan |
商品名英語表記 | Onivyde |
種類 | 抗悪性腫瘍剤 |
投与経路 | 点滴静注 |
適応がん種 | がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵癌 |
特徴
細胞分裂の初期段階で必要なDNAの複製という過程において、トポイソメラーゼという酵素は、「DNAの切断→らせん構造の解消→再結合」によって、DNAのねじれたらせん構造を解消する働きを担っています。トポイソメラーゼは、DNAの一本鎖を切断するか二本鎖を切断するかによって、I型とII型に分類されます。
すでに承認されているI型トポイソメラーゼ阻害剤のひとつにイリノテカンがあり、DNA合成を抑制することによって細胞増殖を抑える働きをします。オニバイドは、このイリノテカンを封入したリポソーム製剤であり、貪食細胞であるマクロファージに取り込まれると、イリノテカンが細胞外に放出されます。放出されたイリノテカンはがん組織で代謝され、活性体であるSN-38に変換されて、がん細胞選択的に増殖抑制作用を示すと考えられています。
効能・効果
がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵癌
用法及び用量
フルオロウラシル及びレボホリナートとの併用において、通常、成人にはイリノテカンとして1回70mg/m2(体表面積)を90分かけて2週間間隔で点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
骨髄機能抑制、下痢、感染症、肝機能障害・黄疸、Infusion reaction、血栓塞栓症、腸炎・腸閉塞・消化管出血、播種性血管内凝固、間質性肺疾患、急性腎障害、心筋梗塞・狭心症、心室性期外収縮
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240404
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