オンコロの中山です。
私は、オンコロに掛かってくるお問い合せの電話を1番受けているスタッフの1人です。
今回はその電話を受けている中で、勘違いが多いなと個人的感じるところを取り上げていこうかと思います。
◆よくある勘違い・・・とりあえず4つ
1.標準治療は普通の治療
正しくは、普通の治療ではなく、「最良の治療」なのですが、今もなお、勘違いされている方、標準治療よりも先端医療を受けたいという人が多いです。
2.緩和ケア=もう終わり?
「先生から最初から緩和ケアを薦められた。私はもう終わりなのでしょうか。」そう問い合せを受けたことがあります。
緩和ケアは、今の治療を、これからの治療を手助けする為の大切なケアです。
がん治療に緩和ケアを一緒に取り入れることが、延命にもつながり、QOL向上にも繋がることがわかっていますので、今は、最初から緩和ケアを取り入れる病院が増えています。
3.原発がんと転移がんを別々で考える
例えば、大腸から発生したがんが、肺に転移したとします。この方は何のがんでしょうか?
正解は、大腸がんです。
ただ、中には、大腸がんと肺がんと別々のがんと考え、肺がんの治療を受けたいという方がいます。
お気持ちは分かりますが、肺がんではなく大腸がんなので、肺がんの治療を受けるのは難しいです。
4.治験に参加したら、多額の費用がかかる?
治験で新薬を使うわけですから、とんでもない薬剤費用が請求されるのでは?と心配される方がいます。
しかし、実際は、概ね通常の診療での費用と変わらないか、むしろ安くなります。
新薬とは言っても、まだ、医療として使えるか使えないか確かめている段階の薬なので、薬代は基本的に製薬会社が負担します。
今回のコラムは以上となります。
こんなの当たり前だと思う方が大半だったかもしれませんが、また、私がお問合せを受けていて感じることを定期的につぶやいていこうかと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
中山 裕樹