オンコロの可知です。
昨夜、ノーベル生理学賞を京都大学の本庶佑先生が受賞しました。おめでとうございます。
ということで、昨日からTVやメディアから問い合わせが沢山来ています。(殆どが、オプジーボ使ったことがある人を探していたり、解説して頂ける先生を探していたりですが。)
私のコメントも今朝の朝刊に載せていただいたりしました。そして、今日のコールセンターは電話がひっきりなしに鳴っています。やはり、ノーベル賞の反響はすごいですね。
その分、その報道をみて物凄く危惧することがあります。それは、彼ら(あやしい免疫療法悪徳クリニック)の存在です。案の定、一般メディアは免疫療法とひとくくりで表現してますし、彼らがそれに便乗するのは目に見えてます。
昔、オンコロの姉妹サイトである『生活向上ウェブ』を中心に、一般人の免疫療法に対するアンケートを行った際、以下のような回答を得ました。
https://oncolo.jp/reserch/reserchvol005
この結果が物語っていることは、如何に勘違いしているかということです。自費の免疫療法とオプジーボを少量加えることが有効であるかの立証がされていないのは勿論ですが、一番の懸念は安全面です。
自費の免疫療法の殆どがアクセルを踏み込む機序であり、免疫チェックポイント阻害薬はブレーキを外す機序です。よって、ブレーキを外してアクセルを踏むことになることの危険性とそれを何の安全体制もとられていないクリニックで実施することの危うさを知っておいた方が良いと思います。
ましてや、この自由診療免疫療法と免疫チェックポイント阻害薬併用により、亡くなったかたもいらっしゃるときいています。こちらについては、日本臨床腫瘍学会が注意換気していますので、ご参考ください。
https://oncolo.jp/blog/20160714
さて、本庶先生とオンコロ(可知)とは、ある医師主導治験で関わっておりました。(といっても、私はただのCRA(臨床開発担当)だったので一言二言お話しした程度ですが。。。)
そんな、本庶先生に皆さんのメッセージを届けたいと思いますので、以下のアンケートよりお答えいただければ幸いです。
https://goo.gl/P3PmXH
(結果は記事としても掲載予定)
可知 健太
この記事に利益相反はありません。