がんになっても、
夢を見るのをあきらめない
そんな奴らの集まる熱いイベント
その名も ドヤフェス!
この連載では発起人である肝臓がんサバイバー松崎匡さんがドヤフェス開催に向けて奮闘する姿をブログ形式でお伝えしていきます。笑いあり、涙あり、そしてお金はない!の実録物語を是非ご堪能ください!
オンコロ掲載 松崎さんの体験談はコチラ
第1回はコチラ
第2回はコチラ
第3回 「その名も<ドヤフェス>誕生の時・・・」
その名も「ドヤフェス」誕生の時・・・
そうだ!ライブやろう!と思っていろいろ構想を練っていた僕、前回書いたようにギターは重くてまた弾けるまでには時間がかかりそうだ(汗)
しかし、今年に入っての調子の良さはいつまで続くかわからない・・・
おまけに時間がたつとたいてい「やらない理由、やれない理由」ばかり探して結局何もしないのが僕だ。
今度こそは実現するためにアクションを起こさなければならない!と思った僕は4月くらいからフェイスブック等でこの構想を発信し始めていた。
ライブに限らず、何かを発信できる場をがん患者である僕自身とそれを面白がってくれる人(がん経験、種別、世代を問わず)と一緒に作れたら面白いし、前回書いたようにがん患者同士や理解のある人に囲まれての場ではなく、その「止まり木」から飛び立っていきたいと僕は思うのだ。
元気なうちにやらなきゃ!まずはこのイベントのタイトルを・・・
残念ながら僕にはそういうセンスがない(涙)
後日そのネーミングの真意を明かすが、その時思いついたのが「ドヤフェス」だ。どや?
いろんな意味が後程加えられていくのだが、この時点では単なる思い付きと僕のひがみ根性から出来たタイトルだ。発信してみると意外と耳に残るのか?反応が良い。多くの人がこのタイトルを覚えてくれて、いつの間にか僕は「まっちゃきさん」から「ドヤフェスのまっちゃきさん」と呼ばれるようになるのであった。
「金なら無い!しかし、時間ならたっぷりある…」
2016年6月、あまりというかほとんど効果がなくなってしまった抗がん剤・・・しかし「もしかしたら、また劇的に効いちゃうかも?」という淡い期待と「そうだ!ライブやろう!その名もドヤフェス!」と前向きな気分で僕は入院した。
淡い期待などといっているが、本当は「チキン野郎」な僕は「もう大学病院ですることはありません」という宣告を受けるだけの器がまだないのだ。初めての再発の時にかなり凹んだ記憶はあるが、まだ選べるほど治療法があったから救われた事はこの期に及んでやっと思える・・・効果があるかなしかなんて基準じゃなく「やれることがあるのか?もう無くなっちゃうのか?」という岐路に立つと、あの治療法はどうだとか評論家ぶっていられた頃はのどかなものだったのだなあ・・・と思う。
「がんサバイバー」という言葉があるが、何だか響きがかっちょええな・・・
僕の場合は「サバイバル生活」何だか無人島で生活するテレビ番組のような響きがぴったりだと思う。
元気になって働けても治療費で消えていく。
働けなければ治療費は払えない・・・
身体を「良くするために」病院にいくのだが、その病院にかかる費用を捻出するためには、退院すると「身体を痛めつけてでもこのサバイバル生活をしなければならない」=「身体を悪くしに」退院する・・・
こんなのを何年も続けていると、おかしなもので病院に入院すると「ホッとする」ことがあったりもする。
そんなこんなで入院した僕、金は無いが時間ならたっぷりある(苦笑)4月くらいからフェイスブック等でこんなことをやってみたいと告知してみたら、思いのほか面白がってくれる人が多くていろんなアイデアを寄せてくれた。そいつをいろいろと具体的にしていく時間が取れたのだと思うとこの入院もポジティブに考えられるぜ!などと思っていたのだが・・・久しぶりに副作用が(汗)
ドヤフェスおやじのヘタレ画像・・・
しかし、こんなヘタレの僕とドヤフェスがいろんな方の協力で快進撃を始めるのは、まだもう少し先の事なのであった・・・
つづく
ドヤフェスを応援したい方はコチラ
※朝日新聞社のクラウドファンディングサイトに飛びます。