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非小細胞肺がんの新薬ALUNBRIG(ブリガチニブ)の治験を受ける前に知っておきたい7つのこと

  • [公開日]2017.05.01
  • [最終更新日]2019.02.22

目次

非小細胞肺がんの新薬ALUNBRIG(ブリガチニブ)について

ALK陽性進行非小細胞肺がんの治療成績はALK阻害剤であるザーコリ(クリゾチニブ)が2012年3月30日に承認されたことを機に、劇的に向上しました。

ALK陽性とはALK 融合遺伝子と呼ばれるがん細胞の増殖に関わる遺伝子があることを意味し、肺がん(非小細胞肺がん)の患者さんの約3~5%に認められることが判っています。

ALK 融合遺伝子のある患者さんではない患者さんに比べてがん細胞の増殖速度が早く、また既存の抗がん剤などには効果を示さないため、ザーコリ(クリゾチニブ)をはじめとしたALK阻害剤による治療が必要となります。

ALK阻害剤はその治療効果の高さから第一世代、第二世代とその開発が進められて、遂に第三世代ALK阻害剤と呼ばれる

ALUNBRIG(ブリガチニブ)

の開発までたどり着きました。第三世代ALK阻害剤であるALUNBRIG(ブリガチニブ)は脳転移のある患者さんにおける効果が顕著であることが判っております。

中枢神経系はALK陽性非小細胞肺がんの進行により転移が多く見られる臓器であり、ALK阻害剤による一次治療を受けたALK陽性非小細胞肺がん患者の最大70%で脳転移の可能性があると考えられていますのでALUNBRIG(ブリガチニブ)の効果が期待されます。

ALUNBRIG(ブリガチニブ)の薬剤概要

製品名

ALUNBRIG

一般名

ブリガチニブ(brigatinib)

用法用量

未定(ブリガチニブとして1日1回180mg)

効能効果

未定(転移性ALK陽性非小細胞肺がん)

主な副作用

未定(悪心、下痢、疲労、咳嗽、頭痛、肺炎、間質性肺炎

製造承認日

2017年4月28日(アメリカ)

ALUNBRIG(ブリガチニブ)の作用機序

ALKチロシンキナーゼ阻害剤

ALUNBRIG(ブリガチニブ)の最新情報

1)Activity and safety of brigatinib in ALK-rearranged non-small-cell lung cancer and other malignancies: a single-arm, open-label, phase 1/2 trial

概要

ALK陽性転移性非小細胞肺がん患者137に対してALUNBRIG(ブリガチニブ)を投与して、その安全性有効性を検証し第一、第二相試験。この試験の結果、ALUNBRIG(ブリガチニブ)は脳転移の有無に関わらず有効性があり、安全性もあることが判りました。

出典

Lancet Oncology

配信日

2016年12月27日

ALUNBRIG(ブリガチニブ)の口コミ

医師のコメント

その他医療関係者のコメント

ALUNBRIG(ブリガチニブ)の治験情報

1)ALTA-1L Study: A Phase 3 Study of Brigatinib Versus Crizotinib in ALK-positive Advanced Non-Small Cell Lung Cancer Patients

治験の概要

ALK陽性転移性非小細胞肺がん患者さんに対して、ブリガチニブを投与する郡、クリゾチニブを投与する郡に分けて、そのPFS(無増悪生存期間)を直接比較する治験

治験の期限

2019年4月

2)Trial of Brigatinib After Treatment With Second-Generation ALK Inhibitors

治験の概要

セリチニブ、アレクチニブなどの第二世代ALK阻害薬投与後のALK陽性転移性非小細胞肺がん患者さんに対して、ブリガチニブを投与し、その有効性(ORR奏効率)を検証する治験

治験の期限

2018年6月

参照
1)武田薬品工業株式会社プレスリリース
2)肺がん診療ガイドライン

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