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リツキサン(リツキシマブ)

  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2017.09.19

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

目次

概要

一般名 リツキシマブ
商品名 リツキサン
治験薬コード
一般名英語表記 Rituximab
商品名英語表記 RITUXAN
種類 分子標的薬
種類 抗CD20抗体
投与経路 注射
適応がん種 ・非ホジキンリンパ腫
・B細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群
・ABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ、チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

特徴

リツキシマブは、B細胞というリンパ球の表面に現れるCD20という目印(表面抗原)を選択的に結合する抗体薬で、分子標的治療薬の一つです。悪性リンパ腫はリンパ球ががん化して、リンパ節などで増殖し塊を作る血液のがんです。リンパ球にはBリンパ球(B細胞)、Tリンパ球(T細胞)、NKリンパ球(NK細胞)などがあり、がん化する細胞によりB細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫と悪性リンパ腫に分けられます。悪性リンパ腫の中では、B細胞リンパ腫は悪性リンパ腫の約70%を占めています。B細胞表面にはCDという表面抗原が多く出現していますが、その中でCD20と呼ばれる表面抗原が特に長い期間現れています。リツキシマブはそのCD20と結合することで、ヒトの免疫応答を活性化して腫瘍化したBリンパ球を攻撃し、B細胞リンパ腫に効果を発揮します。2017年2月現在の日本における適応はCD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患、ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)、下記のABO血液型不適合移植における抗体関連型拒絶反応の抑制「腎移植、肝移植」、インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与となっています。

効能・効果

・CD20 陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫
・免疫抑制状態下のCD20 陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存
性を示す場合
・腎移植、肝移植のABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)
注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ
チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

用法及び用量

1) CD20 陽性の B 細胞性非ホジキンリンパ腫に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量
375mg/m2を 1 週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、併用する抗悪性腫瘍剤の投与間隔に合わせて、1サイクルあたり1回投与する。維持療法に用いる場合は、通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。投与間隔は8週間
を目安とし、最大投与回数は12回とする。

2)免疫抑制状態下のCD20 陽性の B細胞性リンパ増殖性疾患に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量375mg/m2を1週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。

3)ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2
を1週間間隔で4回点滴静注する。

4)難治性のネフローゼ症候
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を1週間間隔で4回点滴静注する。ただし、1回あたりの最大投与量は500mgまでとする。

5)ABO血液型不適合腎移植・肝移植における抗体関連型拒絶反応
の抑制に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。ただし、患者の状態により適宜減量する。

6)インジウム(111In)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として250mg/m2を 1 回、点滴静注する。
※本剤は用時生理食塩液又は 5 %ブドウ糖注射液にて10倍に希釈調製し使用する

重大な副作用

アナフィラキシー肺障害、心障害、低血圧、血管浮腫、低酸素血症、気管支痙攣、肺炎、閉塞性細気管支炎、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック、腫瘍崩壊症候群、B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、肝機能障害黄疸、皮膚粘膜症状、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、天疱瘡様症、状苔癬状皮膚炎、小水疱性皮膚炎、汎血球減少、白血球減少、好中球減少、無顆粒球症、血小板減少、感染症、進行性多巣性白質脳症、間質性肺炎、心障害、 腎障害、消化管穿孔・閉塞、血圧下降、可逆性後白質脳症症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291407A1

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リツキサン(リツキシマブ)

  • [公開日]2017.03.13
  • [最終更新日]2017.08.17

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 リツキシマブ
商品名 リツキサン
治験薬コード
一般名英語表記 Rituximab
商品名英語表記 RITUXAN
種類 分子標的薬
種類 抗CD20抗体
投与経路 注射
適応がん種 ・非ホジキンリンパ腫
・B細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群
・ABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ、チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

特徴

リツキシマブは、B細胞というリンパ球の表面に現れるCD20という目印(表面抗原)を選択的に結合する抗体薬で、分子標的治療薬の一つです。悪性リンパ腫はリンパ球ががん化して、リンパ節などで増殖し塊を作る血液のがんです。リンパ球にはBリンパ球(B細胞)、Tリンパ球(T細胞)、NKリンパ球(NK細胞)などがあり、がん化する細胞によりB細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫と悪性リンパ腫に分けられます。悪性リンパ腫の中では、B細胞リンパ腫は悪性リンパ腫の約70%を占めています。B細胞表面にはCDという表面抗原が多く出現していますが、その中でCD20と呼ばれる表面抗原が特に長い期間現れています。リツキシマブはそのCD20と結合することで、ヒトの免疫応答を活性化して腫瘍化したBリンパ球を攻撃し、B細胞リンパ腫に効果を発揮します。2017年2月現在の日本における適応はCD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫、免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患、ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)、下記のABO血液型不適合移植における抗体関連型拒絶反応の抑制「腎移植、肝移植」、インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与となっています。

効能・効果

・CD20 陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫
・免疫抑制状態下のCD20 陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患
・ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
・難治性のネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存
性を示す場合
・腎移植、肝移植のABO血液型不適・合移植における
抗体関連型拒絶反応の抑制。
・インジウム(111In)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)
注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ
チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

用法及び用量

1) CD20 陽性の B 細胞性非ホジキンリンパ腫に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量
375mg/m2を 1 週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、併用する抗悪性腫瘍剤の投与間隔に合わせて、1サイクルあたり1回投与する。維持療法に用いる場合は、通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。投与間隔は8週間
を目安とし、最大投与回数は12回とする。

2)免疫抑制状態下のCD20 陽性の B細胞性リンパ増殖性疾患に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量375mg/m2を1週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。

3)ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2
を1週間間隔で4回点滴静注する。

4)難治性のネフローゼ症候
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を1週間間隔で4回点滴静注する。ただし、1回あたりの最大投与量は500mgまでとする。

5)ABO血液型不適合腎移植・肝移植における抗体関連型拒絶反応
の抑制に用いる場合
通常、リツキシマブ(遺伝子組換え)として1回量375mg/m2を点滴静注する。ただし、患者の状態により適宜減量する。

6)インジウム(111In)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ, チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与に用いる場合
通常、成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として250mg/m2を 1 回、点滴静注する。
※本剤は用時生理食塩液又は 5 %ブドウ糖注射液にて10倍に希釈調製し使用する

重大な副作用

アナフィラキシー肺障害、心障害、低血圧、血管浮腫、低酸素血症、気管支痙攣、肺炎閉塞性細気管支炎、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック腫瘍崩壊症候群
B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎肝機能障害
黄疸、皮膚粘膜症状、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、
天疱瘡様症、状苔癬状皮膚炎、小水疱性皮膚炎、汎血球減少、
白血球減少、好中球減少、無顆粒球症、血小板減少、感染症、進行性多巣性白質脳症、間質性肺炎、心障害、
腎障害、消化管穿孔・閉塞、血圧下降、可逆性後白質脳症症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291407A1

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