4月25日の薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会にて、以下が審議・了承されました。
■カルフィルゾミブ(商品名カイプロリス):再発または難治性の多発性骨髄腫。新規。希少疾病用医薬品。
→日本人対象のP1/2試験での奏効率(効果があった方の割合)は20%。生存期間の中央値は23.4か月。
A phase 1/2 study of carfilzomib in Japanese patients with relapsed and/or refractory multiple myeloma(British Journal of Haematology Volume 172, Issue 5, pages 745–756, March 2016)
■ベバシズマブ(商品名アバスチン):進行または再発の子宮頸がん。効能追加。希少疾病用医薬品。
→化学療法にアバスチンを上乗せすることにより、生存期間の中央値が13.3か月から17カ月に延長。
Improved Survival with Bevacizumab in Advanced Cervical Cancer(N Engl J Med 2014; 370:734-743)
■ラムシルマブ(商品名サイラムザ):治癒・切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん。効能追加。
→FOLFIRIにサイラムザを上乗せすることにより、11.7か月から13.3か月に延長。
Ramucirumab versus placebo in combination with second-line FOLFIRI in patients with metastatic colorectal carcinoma that progressed during or after first-line therapy with bevacizumab, oxaliplatin, and a fluoropyrimidine (RAISE): a randomised, double-blind, multicentre, phase 3 study(Lancet Oncol. 2015 May;16(5):499-508)
また、4月20日の医薬品第一部会にて、フェブキソスタット(商品名フェブリク)が「がん化学療法に伴う高尿酸血症」適応にて、了承されています。
記事:可知 健太
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