・再発子宮漿液性がん患者が対象の第2相試験
・WEE1キナーゼ阻害剤Adavosertib(アダボセルチブ、AZD1775)単剤療法の有効性・安全性を検証
・客観的奏効率は29.4%で、奏効の内訳は完全奏効1人、部分奏効8人、未確認の部分奏効1人だった
2021年3月11日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて再発子宮漿液性がんに対するWEE1キナーゼ阻害剤であるAdavosertib(AZD1775)単剤療法の有効性、安全性を検証した第2相試験(NCT03668340)の結果がDana-Farber Cancer InstituteのJoyce F. Liu氏らにより公表された。
本試験は、再発子宮漿液性がんに対して21日を1サイクルとして1~5日目、8~12日目に1日1回Adavosertib(AZD1775)300m
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g単剤療法を病勢進行するまで投与し、主要評価項目として客観的奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)を検証したシングルアームの第2相試験である。
評価可能であった34人の患者における本試験の結果は下記の通りである。主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は29.4%(95%信頼区間:15.1-47.5%)、10人の患者で確認された。奏効の内訳は完全奏効(CR)を達成した患者1人、部分奏効(PR)を達成した患者8人、未確認の部分奏効(unconfirmed PR)を達成した患者1人であった。
無増悪生存期間(PFS)中央値は6.1ヶ月、6ヶ月無増悪生存率(PFS)は47.1%(95%信頼区間:29.8-64.9%)を示した。奏効持続期間(DOR)中央値は9.0ヶ月を示した。
一方の安全性として、最も多くの患者で確認された治療関連有害事象(TRAE)は下記の通りである。下痢76.5%、疲労64.7%、吐き気61.8%を示した。
以上の第2相試験の結果よりJoyce F. Liu氏らは以下のように結論を述べている。”再発子宮漿液性がんに対するWEE1キナーゼ阻害剤Adavosertib(AZD1775)単剤療法は、持続的で良好な抗腫瘍効果を示しました。”
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