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非ホジキンリンパ腫に対するバレメトスタット(DS-3201)の第1相試験、予備的有効性として奏効率54.5~57.1%を示す-第一三共-

  • [公開日]2021.06.16
  • [最終更新日]2021.06.16

第一三共株式会社は6月14日、再発または難治性の非ホジキンリンパ腫患者を対象としたEZH1/2阻害剤バレメトスタット(開発コード:DS-3201)の第1相臨床試験の最新データを欧州血液学会(EHA)で公表したと発表した。

バレメトスタットは、エピジェネティクス領域の低分子医薬品。多くの血液がん発現しているヒストンメチル化酵素であるEZH1とEZH2を選択的に阻害する。

今回の第1相臨床試験では、再発または難治性の非ホジキンリンパ腫患者を対象に、バレメトスタットの安全性および予備的有効性を評価した。その結果、安全性について、新たな懸念は認められなかった。なお、全患者77名のうち、70.1%にグレード3以上の有害事象が発現した。

また、予備的有効性は、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者44人において、奏効率54.5%、再発または難治性の成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)患者14人において、奏効率57.1%を示した。

第一三共は同試験のデータに基づき、再発または難治性のPTCLおよびATL患者を対象に安全性と有効性を評価するグローバル第2相臨床試験である「VALENTINE-PTCL01試験」を開始。同試験の主要評価項目は奏効率、副次評価項目奏効期間無増悪生存期間全生存期間などが含まれる。安全性の評価項目は有害事象など。同試験には、日本を含むアジア、欧州、北米、オセアニアにおいて、最大176人の患者を登録する予定としている。

第一三共はプレスリリースにて、「再発または難治性のPTCL及びATLに対する治療法は十分ではなく、当社は、患者さんに新しい治療の選択肢を提供できるよう、本剤の開発を加速してまいります」と述べている。

参照元:
第一三共株式会社 プレスリリース

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