オンコロの福井です。
4月2日に「本庶 佑先生の偉業を称え、感謝を伝える会」が開催されました。オンコロメンバーもスタッフとして参加してきました。本日は私がスタッフとして参加して感じたこと、印象に残ったお言葉をご紹介します。
今回の講演会は、本庶佑先生のノーベル医学・生理学賞受賞を記念して本庶先生をお招きし、オンコロに届いたメッセージをまとめた冊子の贈呈や患者さんなどさまざまなお立場の方からの感謝の気持ちを伝える主旨で開催されました。
本庶先生の他にも、がん治療研究者、臨床研究者、患者のお立場として、
中川 和彦 先生 (認定特定非営利活動法人 西日本がん研究機構 理事長)、
光冨 徹哉 先生 (近畿大学医学部外科学講座 呼吸器外科部門 主任教授)、
清水 公一さん (ニボルマブが奏効した 肺がん患者)にもご登壇いただきました。
ご登壇者が本庶先生にご質問をするQAセッションの際に本庶先生がおっしゃった内容の中で、印象に残った内容が2つあります。
1. 医者が病気を治す訳ではない、
医者はあくまでアドバイスや施術をするだけで病気を治すのは患者さんご本人
免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブ(オプジーボ)の誕生につなげた本庶先生だからこそ、自身の病気を治す気持ちや免疫力も重要であると治療中の患者さんに伝えたくておっしゃったお言葉だったのかなと感じました。
2. 幼い頃は将来の夢を色々描くと思うが、最終的に何になりたいかではなく
生涯のうちに自分は何をやりたいかを見つけることが重要
清水さんがお子さんを育てる上でのご質問をされた際に本庶先生がおっしゃった内容です。
本庶先生はノーベル賞受賞者になりたくて研究者になった訳ではなく患者さんに効くものとは一体何なのかを見つけ出したいと思い研究を長きに渡り根気強く続けた結果、お薬の誕生やノーベル賞受賞につながったそうです。
自分自身は幼くなく子どもがいる訳でもないですが、すごく説得力があり深いお言葉だなと思いました。他にもこの講演会がなければ聞けなかったような貴重なお話しをお聞きすることができました。また、多くの方々にご来場いただきFace to Faceで直接聞く・伝えることの影響力を改めて感じました。
今回の講演の詳しい内容は、後日オンコロHPにてレポート記事を更新予定です。ぜひご確認ください。
福井 澄惠
この記事に利益相反はありません。